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記事公開日 : 2019/10/16
/最終更新日 : 2025/05/29
2020-10-07
皆様は家庭や職場で、どのような時計を使われていますか?
いつも正確な時刻を表示してくれる「電波時計」は、面倒が省け、近年価格も手頃になりご利用されている方が多くなっています。
しかし、初めて電波時計を使う時には、合わせ方や使い方に戸惑う方もいるようです。
この記事では、電波時計の合わせ方のコツや、うまく受信しないときに試してみるべきことなどを紹介します。
電波時計を初めて使う時には、針が高速で回転したり一定時間停止したりと見慣れない動きをするため、故障ではないかと不安になる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは最初に電波から現在時刻のデータを受信して時刻を合わせるための動きであり心配はいりません。
電波の受信に失敗した場合は12時の位置から針が動き始めますので、場所を移動するなどして再度受信をお試し下さい。*使われるムーブメントの種類によっては異なる動きをすることがあります。
新しい電波時計が正しい時間を示してくれない時や、今まで順調だった電波時計が合わなくなってしまった時は次の3つの点を確認してみましょう。
電波時計は電池容量がないと正しく電波を受信できません。電池容量の不足は、電波受信能力の低下にもつながるため受信・修正が正常に作動しなくなる要因ともなります。また針の時刻修正位置が定まらないため、動けなくなる電池容量に下がるまで無用にグルグルと早回りをしたりします。
乾電池のプラスマイナスが正しいか・消耗していないかを確認し、新しい電池を入れて正しく作動するかどうか試してみて下さい。
なお、電波時計にはマンガン乾電池・リチウム乾電池・充電式電池は使用できません。アルカリ乾電池をご使用下さい。
時計の向きや周りの環境により、電波が受信しづらい場合があります。
電波が影響を受ける要因には次のようなものがあります。
時刻を修正する電波は夜間のほうが受信しやすいです。
このため電池を入れなおしたり、リセットを行った後に窓際やベランダ付近など屋外に近い場所で一晩様子を見て頂くことを当社でもご案内しております。
また、順調に時刻を表示していた電波時計の電池交換の際には、その時計が掛けられていた場所は電波受信ができていたと考えられるので、同じ場所で電波受信・時刻修正をお待ちいただくことをおすすめします。
電波時計の時刻の元となる標準電波は、送信所のメンテナンス等で送信を停止することがあります。
これを専門用語で「停波」といい、NICT(日本標準時グループ)のホームページで確認することができます。
送信所のメンテナンスは朝から夕方まで「停波:送信停止」が行われることが多いため、停波の際は「手動」もしくは「夜間」に時刻あわせを行ってください。
NICT(日本標準時グループ)
http://jjy.nict.go.jp/
「電波時計」とは、正確な時刻を知らせる「標準電波」を受信して自動的に時刻合わせを行ってくれる時計のことをいいます。
日本では東西2か所にある送信所から広く標準電波が送られ、一般的な電波時計は1日1回から数回そのデータを受信するように設定されています。
それ以外の時間は通常のクオーツ時計として作動し、定期的に電波を受信して時刻のずれを修正する仕組みになっているため、通常大きく狂うことはありません。
今回は「電波時計」の合わせ方や受信しないときの対策を紹介しました。快適なご使用の参考になれば幸いです。
※詳細な設定手順は、各電波時計の説明書に沿って行ってください。
https://www.mag-clock.co.jp/manual.html
参考:
一般社団法人 日本時計協会「電波修正時計の受信環境は?」
https://www.jcwa.or.jp/time/qa/qa-r02.html
日本標準時グループ
http://jjy.nict.go.jp/