Column
記事公開日 : 2026/05/12
「時計の読み方はわかったけれど、時間の使い方がわからない」
そんなお子さまの様子に、もどかしさを感じてはいませんか?
「ゲームの約束が守れない」「宿題になかなか取り組めない」「朝、一人で起きられない」……。
こうした日常トラブルの克服は、お子さまが「時間の感覚」を自らつかみ、行動をコントロールする「自立」への第一歩かもしれません。
シリーズ累計5万人以上のママ・パパに選ばれてきた知育時計「よーめる」。
私たちは「トキを育むプロジェクト」を通じて、単に時刻を知るだけでなく「時間の使い方」に寄り添うものづくりを続けています。
今回は、目覚ましとタイマーの機能を備え、お子さまの自立を手助けするために生まれた「T802 知育時計タイマー付きよーめる」の開発秘話をお届けします。
「知育タイマー付きよーめる」は、キャラクター製品のような派手な配色をあえて避け、大人びたデザインを追求しました。そこには、開発チームによる明確な意図がありました。
子どもは大人が使う「本物の道具」に憧れるものです。「子ども用」を卒業した特別感を与えることで、自分から進んで使いたくなる愛着を育みます。
近年のトレンドであるリビング学習では、インテリアを損なわないことが重要です。生活雑貨で親しまれているグレイッシュなカラーを採用し、家族の共有スペースに置いても違和感のない佇まいを目指しました。
成長しても飽きがこないようシンプルに仕上げることで、小学生、中学生、さらには大人になっても使い続けられる価値を形にしています。

「知育タイマー付きよーめる」の象徴的なパーツであるタイマーフィルムには、担当者Kさんの並々ならぬこだわりが隠されています。
通常、この種のフィルムは視認性を重視し、青・黄・赤といった原色が一般的です。しかし、これらは「知育タイマー付きよーめる」のコンセプトには合いませんでした。そこで私たちは、視認性を重視しつつ、透明なシートに特別な「ブルーグレーの半透明インク」を印刷するという、工数のかかる手法を選択したのです。
フィルムの形状についても、内部の構造が透けて見えないよう、そして美しく見えるよう何度も改善を重ねました。こうして時間をかけて完成したフィルムには、製品の「顔」とも言えるこだわりが凝縮されています。

識別しやすいように明るいグレーに改良された背面ツマミ
「よーめる」シリーズは、これまで針の色と、それを操作する背面のツマミの色をリンクさせるという、直感的な操作を助けるアイデアを採用してきました。しかし、「知育タイマー付きよーめる」の開発ではこれまでのアイデアが課題となりました。
当初、時分針と同じグレーを背面のツマミに指定したところ、ツマミの形状の影響で色が濃く見えてしまい、ほとんど「黒」に認識されてしまったのです。
時刻の読み取りやすさを優先するため、針は「黒に近いグレー」を維持しつつ、ツマミだけを識別しやすい「明るいグレー」へ微調整しました。この一見気づかないような色彩調整への細やかなこだわりが、実用性と美しさを両立させる鍵となりました。

子どもたちの「自立」を促すための工夫は、さらに細かい部分にも及んでいます。
直感的に設定時刻を理解できるよう、特徴的な形状を採用。
開発過程では、ターゲットに合わせた2つのデザインを検討しました。
時計への理解が進んでいる幼児~低学年の利用を想定。5分おきに分目盛りを整理し、ひらがなの補助を削除したすっきりとしたデザイン。
時計を読めるジュニア~中高生の利用を想定し、分目盛りをドットのみにするなど情報を極限までそぎ落としたデザイン。
最終的には、「小学校低学年の自立を育む」というコンセプトに立ち返り、5分おきの分目盛り整理とひらがな補助を削除した、スッキリとしながらも読みやすいDesign Aを採用することに決定しました。

「T802 知育時計タイマー付よーめる」は、単に時間を知らせるだけの道具ではありません。フィルム一枚、ツマミ一つへ細部に至るこだわりは、すべて「子どもたちの自立を心から応援したい」という想いの表れです。
自分で起き、自分で決めた時間を守る。その小さな成功体験の積み重ねが、お子さまの大きな自信へと繋がっていきます。家庭の風景に馴染み、成長とともに長く愛される相棒として、この時計が新しい習慣を支えていくことを願っています。