Column
記事公開日 : 2026/06/12
この記事は、ノア精密株式会社が、時計業界にいるからこそわかる視点や、日々お客様から寄せられる“リアルな声“を交えて、時計や計器選びの参考になる情報を発信しています。
普段は製品の企画に関わったり、お客様から届いた声を社内で共有したりしながら、ものづくりの現場と向き合っています。
私たちが大切にしているのは、“毎日の暮らしにちゃんと馴染んで、ちゃんと役立つ“こと。手に取りやすい価格でありながら、安心して長く使える道具をつくる、これがMAGの想いです。
この記事では、そんな私たちの想いや、実際にいただいたお客様の声を交えながら、時計選びで迷っているあなたに少しでもヒントになれたら嬉しいです。

近年の日本の夏は、もはや「暑い」という言葉だけでは片付けられないほどの極端な猛暑が常態化しています。2026年現在もこの傾向は続いており、建設現場、製造工場、農作業、学校(部活動)や高齢者介護施設といった過酷な環境における熱中症対策は、単なる「努力目標」から「厳格な法的義務」へと完全にシフトしました。その大きな契機となったのが、2025年4月に施行された労働安全衛生規則の改正です。ここでは、現場の安全衛生担当者や労務管理層が絶対に知っておくべき、法改正のポイントと具体的な義務について解説します。
2025年の法改正・ガイドライン強化において、最も重視されているのは「客観的なデータに基づいたリスク管理の徹底」です。従来の熱中症対策では、「作業員の体調を目視で確認する」「こまめに休憩を促す」といった、現場監督の経験や主観に頼る部分が少なくありませんでした。しかし、改正以降は、事業者が現場の熱中症リスクを具体的な数値として把握し、それに応じた適切な措置を講じることが明確に求められるようになりました。
万が一、現場で熱中症による労働災害(労災)が発生した際、事業者が「適切な測定を行っていなかった」「リスクを把握していながら作業を強行した」と判断された場合、安全配慮義務違反として厳しい社会的・法的責任(企業の名称公表や罰則、損害賠償など)を問われるリスクが一気に高まっています。安全衛生担当者は、各作業現場の状況を正しく「ハカル」ための体制を、今すぐ構築しなければなりません。
ここで多くの新規導入者が疑問に思うのが、「事務所にあるようなデジタル温湿度計や、スマホの天気予報アプリの気温じゃダメなのか?」という点です。結論から申し上げますと、一般的な温度計での管理は完全にNGです。なぜなら、人間の体が感じる「暑さの限界」は、単純な「気温(空気の温度)」だけでは決まらないからです。
熱中症を引き起こす大きな要因には、以下の3つがあります。
一般的な温湿度計は、このうち「気温」と「湿度」しか計測することができません。しかし、建設現場のアスファルトの上、機械が稼働する工場、学校のグラウンドでは、凄まじい「輻射熱」が発生しています。この輻射熱を正しく測定できるのが、金属製の黒い球体を備えた「黒球式(こっきゅうしき)」の測定器です。黒球が太陽光や周囲の照り返し熱を吸収することで、人間が実際に受ける熱環境に近い状態を再現します。
2025年の法改正以降、公的な安全基準として認められるのは、この黒球を用いて計測しつつ、JIS規格に基づいた指標である「WBGT」を正確に測定でき、「JIS B 7922(電子式湿球黒球温度(WBGT)指数計)」に適合した機器を用意することです。簡易的な温度湿度計では、現場の本当の危険を察知することは不可能なのです。
熱中症の危険度を正確に示す指標である「WBGT」は、日本語では「暑さ指数」と呼ばれています。この数値は、単に気温が高ければ上がるというものではなく、人間の体熱バランスに大きな影響を与える3つの要素を組み合わせて算出されます。その仕組みを正しく理解することが、確実な労務管理への第一歩です。

人間の身体は、汗をかいてそれが蒸発するときに熱を奪われる(気化熱)ことで、体温を一定に保っています。そのため、どれだけ気温が低くても「湿度」が高い環境では、汗が蒸発しにくくなり、体内に熱がこもって熱中症のリスクが跳ね上がります。実は、WBGTの算出式において、屋外では全体の7割、屋内では全体の8割という極めて高いウェイトを「湿度(湿球温度)」が占めています。

この図表からも分かる通り、ジメジメとした日本の夏において、湿度を正しく反映した熱中症リスクの判定を行うためには、高度な計算ロジックを持った専用の指数計が不可欠となるのです。
もう一つ、通常の温湿度計では絶対にカバーできないのが「黒球温度」によって計測される「輻射熱」です。太陽からの直射日光だけでなく、アスファルトの照り返し、近くの建物から放出される熱などは、電磁波として人間の身体に直接届き、体温を急激に上昇させます。
通常の温度計のセンサーに直射日光を当てると、空気の温度ではなくセンサー自体が熱を持った「異常値」を計測してしまいますが、黒球式熱中症指数計は、中空内にセンサーを備えた黒球(黒球自体の素材はプラスチック製が軽量)を使用することで、人間が実際に受ける熱環境(輻射熱)を正しくシミュレートできるよう設計されています。屋外や過酷な現場に渦巻く見えない熱の波を捉える黒球こそが、働く人々の命を守る最後の防衛線(命綱)と言っても過言ではありません。
法改正を受けて、多くの企業や現場が「黒球式WBGT計」を新規に導入しました。しかし、ここで安全衛生担当者が陥る最大の盲点があります。それが、機器の「校正(こうせい)」と「日常の正しいお手入れ(メンテナンス)」の知識不足です。精密な測定器は、ただ買って現場に置いておけば、いつでも100%正確な値を出し続けてくれるわけではありません。特に過酷な環境を伴う現場では、維持管理の仕方が命取りになります。
屋外の現場などでは砂埃や泥が舞い散り、現場によってはコンクリートの粉塵 or 車両から出る微細な油煙が空気中を漂っています。黒球式熱中症計の心臓部である「黒球センサー」や「温湿度センサー」にこれらの汚れが付着すると、以下のような深刻な不具合が発生します。
「画面が映っていて、アラームも鳴るから大丈夫」と思っていても、センサー自体が汚れて狂っていれば、それは「安全を装った危険な道具」に成り下がってしまいます。買って終わりにせず、性能を維持するための手入れが不可欠です。
現場のスタッフが、毎日の作業前後に行える簡単かつ効果的なお手入れ方法(メンテナンス)をまとめました。難しい技術は必要ありません。以下のステップを習慣化してください。
| お手入れの対象 | 正しい手入れ方法(メンテナンス) | やってはいけないNG行為 |
|---|---|---|
| 黒球部分 | 乾いた清潔なクロス等で表面の埃を優しく拭き取る。汚れが酷い場合は、固く絞った布で拭いた後、完全に自然乾燥させる。 | シンナー、ベンジン、アルコール等の有機溶剤で拭く(特殊塗装が剥がれて測定不能になります)。 |
| 本体・液晶画面 | 固く絞った布で泥や汗の塩分を拭き取る。 | 水道水で丸洗いする(内部に水滴が残り、故障の原因になります)。 |
| センサースリット | 埃が溜まっている場合は、カメラ用のブロアーなどで優しく風を吹き付けてゴミを飛ばす。 | ピンセットや針などの尖ったものを差し込む(精密センサーを直接破壊してしまいます)。 |
毎日作業が終わったら、現場の道具箱に乱雑に放り込むのではなく、汚れをさっと拭き取ってから、直射日光や極端な高温多湿を避けた事務所などの定位置で保管するように徹底してください。
日常の手入れをいくら徹底していても、電子部品やセンサーは時間の経過(経年変化)とともに、出力される数値がわずかずつズレていく特性を持っています。このズレを修正し、機器が国家基準やJIS規格に準拠した正しい値を指しているかを厳密に確認・調整する作業を「校正(こうせい)」と呼びます。
安全衛生管理の観点から、JISに適合したWBGT計は年に1回(できれば本格的な夏シーズンが始まる前の4月〜5月頃)、メーカーや専門の校正機関による定期校正を受ける、機器自体の入れ替える(買い替え)、もしくは「国家基準にトレースされた標準器」との比較確認を行うことが推奨されます。
万が一、行政の立ち入り検査(労働基準監督署などによる臨検)があった際や、社内の安全監査において、「我が社では、校正された信頼性の高い測定器を用いて、適切に労務管理を行っています」という公的な証明ができる体制を整えておくことは、企業のコンプライアンス(法令遵守)を守る上でも極めて重要です。
日常のメンテナンスの重要性を理解した上で、次に担当者が直面するのが「具体的にどの製品を購入すれば、法改正をクリアしつつ現場を効率的に管理できるのか?」という機種選定の課題です。安易にネット通販で最安値の製品を大量購入すると、現場で全く使い物にならず、買い直しのハメになる「安物買いの銭失い」のリスクがあります。現場目線で絶対に外せない3つの選定基準を解説します。
最優先すべきは、先述した日本産業規格である「JIS B 7922」への適合です。この規格には、精度の高さに応じて「クラス1」と「クラス2」という分類があります。
事業者が法改正に対応し、労災リスクを回避するために選ぶべきなのは、この「JIS B 7922 クラス2」に適合した製品です。カタログや製品仕様書に、この「JIS B 7922 クラス2適合」の文言が明記されているかを必ず確認してください。これが書かれていない製品は、公的な安全管理の根拠として認められない可能性があります。
労務管理を担う担当者にとって、頭が痛いのが「予算(コスト)」の壁です。ひとつの会社で複数の作業班(現場)があったり、広大な現場内で複数のエリアを管理したりする場合、測定器が1台だけでは意味がありません。「班ごとに1台」「スタッフに1台」といった形で、複数台を同時に配備する必要があります。
他社の有名な産業用測定器メーカーの黒球式WBGT計は、クラス2適合であっても1台あたり1万5千円〜3万円前後することが多く、10台導入するだけで15万〜30万円もの莫大な初期費用がかかってしまいます。これでは中小規模の工務店や限られた予算の安全衛生費では導入のハードルが高すぎます。そのため、「JIS規格を完全にクリアする信頼性」を持ちながらも、「1台あたり数千円台で購入できる圧倒的なコストパフォーマンス」を両立している国内メーカーの製品を選ぶことが、現実的な労務管理の成功のカギとなります。

いくら高性能な機器であっても、操作が複雑だったり、文字が小さくて読めなかったりすれば、炎天下で忙しく働く現場のスタッフたちは使ってくれません。現場用として選ぶべきは、以下の要素を備えたモデルです。
作業に没頭しているスタッフたちが、自発的に「あ、今は危険レベルだから休憩を入れよう」と気づける仕組みが内蔵されていることが、現場の安全性を劇的に向上させます。

これらの「JIS適合」「圧倒的コスパ」「現場に寄り添う使いやすさ」という厳しい条件をすべて高い次元でクリアし、多くの現場監督や安全衛生責任者から熱烈なリピートを得ているのが、ノア精密株式会社が展開する「MAG(マグ)」ブランドの黒球式熱中症指数計です。なぜ、数あるメーカーの中からノア精密の製品がプロの現場に選ばれ続けているのか、その理由をバックボーンとともにご紹介します。
5-1. 創業1982年・40年以上「ハカル道具」を作り続ける日本の老舗メーカーのプライド
ノア精密は、1982年の創業以来、40年以上にわたり掛け時計、置き時計、目覚まし時計、正式な技術が求められる温湿度計やタイマーといった、人々の暮らしや仕事に密着した“ハカル道具”の専門メーカーとして歩み続けてきました。私たちが長年のものづくりで培ってきたのは、「どんな環境でも正確に、壊れることなく動き続ける」という、計る道具としての基本性能に対する徹底的なこだわりです。
新興の輸入ノーブランド品のように、「買ってすぐに壊れた」「表示される数値がデタラメだった」というような、現場の安全を脅かす品質の製品は一切世に送り出しません。日本の老舗メーカーだからこそできる、厳しい品質管理体制が私たちの強みです。
「MAG」の最大の特長は、日常の「困った」をヒントにした商品開発と、それを「誰もが手に取りやすい価格」で提供するという企業姿勢にあります。当社の製品は、社内のさまざまな部門のメンバー全員でアイデアを出し合って開発されています。その中には、実際に育児を経験しているママ社員や、日々お客様からの問い合わせ窓口を担当しているサポートスタッフの“リアルな声”がふんだんに反映されています。
「プロ用の高価な機材は買えないけれど、大切な人の命に関わるものだから、性能に妥協した安物は使いたくない」という、ユーザーの切実な本音を私たちは誰よりも知っています。だからこそ、無駄なコストを徹底的にカットし、量販店や大手ECサイトでの広範な流通網を活用することで、「JIS B 7922 クラス2適合の黒球式」という高いプロ仕様の性能を持ちながら、複数台のまとめ買いも容易な驚きの低価格帯を実現しました。大手ECサイトでのレビューでも、私たちの製品は平均★4.4以上の高評価を獲得しています。その実績が信頼性の証拠です。
新規で熱中症指数計を導入した際、現場から「使い方がよくわからない」「設定の仕方が合っているか不安」という声が上がることがあります。ノア精密では、機械の操作に不慣れなスタッフの方でも一読して理解できるよう、日本語の取扱説明書を極めてわかりやすく、丁寧に作成しています。
また、万が一、現場での過酷な使用に伴う不具合や初期不良が疑われる場合でも、有象無象の海外メーカーのように連絡がつかなかったり、対応をたらい回しにされたりすることは一切ありません。国内のカスタマーサポートセンターが迅速かつ誠実に対応し、レビューでも「交換対応が非常に早くて驚いた」「アフターサービスが丁寧で、会社として安心して取引できる」と、多くのビジネスユーザー様から高い評価をいただいています。
それでは、2025年の法改正に完全対応し、現場への配備に最適なノア精密が誇る「MAG黒球式熱中症指数計」をご紹介します。
ノア精密が現場の労務管理用に自信を持っておすすめするのが、JIS B 7922 クラス2に完全適合した、持ち運び可能な黒球式WBGT計です。

現場の限られた安全予算を圧迫することなく、すべての作業班へ「1人1台」あるいは「1班に1台」の配備を実現できる、まさに2026年の現場マストアイテムです。
ノア精密の製品情報・導入のご相談はこちら
まずはお試しで1台利用してみたい方や、数台程度の少量のまとめ買いをご検討中の方はこちらがスムーズです。24時間いつでもスピーディーにご注文いただけます。
各現場への一括導入などまとまった数量(大口)でのご検討や、請求書払いのご相談、弊社営業担当による個別の御見積・ご提案が必要な場合はこちらからお問い合わせください。
当社の黒球式熱中症計を、2025年の法改正に合わせて実際に導入された企業・現場の皆様から寄せられた、リアルな反響の要旨をご紹介します。
「深刻な市場欠品の中、暑くなる前に在庫を確保できた!」(建設会社・安全責任者)
2025年は4月の法改正直後から市場の需要が爆発し、5月〜6月には主要メーカーのJIS適合モデルがどこも壊滅的な欠品状態になりました。秋口にようやく納品された頃には酷暑のピークが過ぎていたという混乱が業界全体で起きていたと聞いています。
同じ過ちを繰り返さないよう、私たちはノア精密さんの黒球式熱中症指数計を、本格的に暑くなる前の絶妙なタイミングで必要な台数の在庫をすべて確保することができました!他社製に比べて非常に手頃だったため、班ごとに漏れなく一斉支給が完了。炎天下の現場にしっかり間に合わせることができ、安全管理の責任者として本当に救われました。
「丁寧なサポートとわかりやすい説明書」(設備工事会社・現場監督)
導入にあたり、現場の砂塵汚れに対するお手入れ方法を問い合わせたのですが、カスタマー対応が非常に丁寧で、日常のメンテナンス方法をわかりやすく教えてもらえました。説明書も日本語できれいに書かれているので、現場の班長たちへの教育もスムーズに行えました。
夏の猛暑から働く人々の命を守り、企業の安全配慮義務を完全に果たすためには、JIS B 7922 クラス2に適合した信頼できる「黒球式WBGT指数計」による、科学的根拠に基づいた安全管理が不可欠です。1台数万円もする高額な産業用機器を数台だけ置いて安心するのではなく、ノア精密が培ってきた高い計測技術とコストパフォーマンスを活かし、「すべての作業班に1台、すべての現場に1台」の確実な複数台配備を行うことこそが、労災リスクをゼロに近づける最も有効な防衛策となります。
日本のものづくりの現場で40年以上、暮らしに寄り遂げる道具を作り続けてきたノア精密の黒球式WBGT計とともに、この過酷な夏を無事故で乗り切り、働くスタッフが安心して力を発揮できる職場環境を築いていきましょう。製品の仕様確認や、まとまった数量のご導入検討、お見積もりにつきましては、ぜひお気軽に公式オンラインショップ「NOASHOP」、またはコーポレートサイトまでお問い合わせください。

A: はい、完全にクリアできます。当社の現場向け黒球式熱中症指数計は、日本産業規格である「JIS B 7922 クラス2」に完全適合しております。労働安全衛生規則の改正や環境省・厚生労働省の熱中症予防対策ガイドラインにおいて、現場の安全管理・労務管理の客観的根拠(エビデンス)として公的に認められる仕様を満たしておりますので、安心して全現場へ配備してください。
A: 完全に本体の丸洗いや水洗いは行わないでください。内部の精密な温湿度センサーのスリット部分に水や泥が直接侵入すると、故障や測定エラーの原因になります。汚れが付着した場合は、乾いた清潔なクロス等で優しく拭き取るか、固く絞った布で表面の汚れを拭った後、完全に自然乾燥させてください。また、黒球の表面をアルコールやシンナーで拭くと特殊塗装が剥がれて輻射熱が正しく測れなくなりますので避けてください。
A: 精度・耐久性ともに一切妥協はございません。ノア精密は1982年の創業以来、40年以上にわたり掛け時計や温湿度計などの「ハカル道具」を専門に作り続けてきた国内メーカーです。無駄な中間コストの削減や量産効果により、この圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。購入後の万が一の不具合に対しても、国内サポートセンターが迅速かつ丁寧に交換・修理対応を行いますので、安心してお選びください。
A: 当社の正規品には、すべて安心の国内メーカー1年保証が添付されております。万が一、通常の使用範囲内で不具合が発生した場合は、公式カスタマーサポートまでご連絡いただければ、国内の専門スタッフが迅速に対応いたします。実際の反響でも「交換対応が非常に早かった」「説明書がわかりやすくて安心」と、多くのビジネスユーザー様から高い評価をいただいております。