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【導入レポート】「見える時間」「聞こえる時間」が、子どもたちの行動のきっかけに|町田すみれ幼稚園

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記事公開日 :  2026/10/06

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【導入レポート】「見える時間」「聞こえる時間」が、子どもたちの行動のきっかけに|町田すみれ幼稚園

約1か月、「時間」を意識する環境をつくっていただきました

町田すみれ幼稚園様で、「トキを育むプロジェクト」の取り組みとして、年少・年中・年長の子どもたちが過ごす環境に、時計やタイマーを取り入れていただきました。

取り組みの期間は約1か月。デジタルタイマー「ベンガ君 BIG」、アナログタイマー「計ってよーめる」、知育掛け時計「よ〜める」を活用し、子どもたちが日々の生活のなかで「時間」に触れる機会をつくりました。

数字が減っていく、残り時間が色で見える、時間になると音が鳴る。

そんな「見える時間」「聞こえる時間」は、子どもたちにどのように伝わったのでしょうか。

取り組み後に先生・職員から寄せられた声からは、それぞれの子どもなりに時間に気づき、行動につなげていく姿が見えてきました。

数字・色・音。いろいろな方法で「時間」を伝える

今回使用した3つのアイテムには、それぞれ異なる時間の伝え方があります。

デジタルタイマー「ベンガ君 BIG」は、カウントダウンによって数字が減っていき、設定した時間になると音で知らせます。

アナログタイマー「計ってよーめる」は、残り時間を色で確認できるため、「あとどれくらいあるのか」を目で捉えることができます。

知育掛け時計「よ〜める」は、文字盤に分の数字が細かく表示されており、時計に興味を持ち始めた子どもに時間を説明するときにも活用できます。

時計の針だけではなく、数字、色、音など、時間を伝える方法を増やしたことが、今回の取り組みのひとつの特徴となりました。

知育時計を使用している様子

「残り時間」が見えると、動き方が変わる子も

先生・職員の回答では、残り時間が見えることで、子どもたちの行動に変化が見られたという声がありました。

たとえば、タイマーの赤色部分が少なくなっていく様子を見て、動くスピードを上げる。時間を確認しながら、時間内に片付けや活動を終えようとする。

大人から一方的に「もうすぐ終わりだよ」「早く片付けよう」と伝えられるだけではなく、子ども自身が目で残り時間を確かめられることで、次の行動を考えるきっかけになった様子がうかがえます。

また、デジタルタイマーでは、カウントダウンによって数字が減っていくことに気づく子どもたちもいました。

まだ時間の長さを十分に理解していなくても、「数字が変わっている」「だんだん少なくなっている」と気づくことも、時間を意識する入り口のひとつなのかもしれません。

時計が読めなくても、「音」から時間に気づく

今回の取り組みでは、時間を「見る」ことだけではない反応も見られました。

特に年少クラスなど、まだ時計を読むことが難しい時期の子どもたちにとっては、アラームの音が活動の切り替わりを知るきっかけになっていたようです。

タイマーが鳴ると、

「鳴ったよ〜」
「お片付けの時間」

と、子ども同士で知らせ合う姿も見られました。

先生・職員からは、タイマーが鳴ることで、「今やっている活動がおしまい」という区切りを子どもたち自身が理解し、納得するようになってきたという声も寄せられています。

時計を読めるようになることだけが、時間を意識するための第一歩とは限りません。

「音が鳴ったから、次の時間だ」と気づくことも、その子にとっては時間との出会いのひとつ。視覚だけでなく、聴覚から時間を感じ取る子どもたちの姿が見えてきました。

タイマーを使用している様子

同じ「時間」でも、伝わりやすい方法は一人ひとり違う

一方で、タイマーを取り入れれば、すべての子どもが同じように時間を意識できるわけではないことも分かりました。

残り時間が見えることで動きやすくなる子がいる一方、タイマーが気になることで、かえって活動への集中が途切れてしまう場合もあったそうです。

そのため、一斉に使用するよりも、細かく明確な指示が必要な子など、一人ひとりの様子に合わせて活用するほうがよいのではないか、という先生・職員の意見もありました。

また、年長になるとすでに時計を読める子も多く、場面によっては普段使っている時計で十分という声もありました。

数字の変化に気づく子。

残り時間を色で捉える子。

音を聞いて次の行動に気づく子。

普段の時計から時間を理解できる子。

今回の取り組みからは、年齢や子どもの様子、活動する場面によって、「時間」の伝わりやすい方法が異なることがうかがえます。

大切なのは、すべての子どもに同じ方法で時間を伝えることではなく、その子にとって分かりやすい方法を探していくことなのかもしれません。

「時間を意識する」きっかけを幼児期から

先生・職員からは、幼児期から時間や時計を意識し、興味を持つきっかけになるという声も寄せられました。

時計を見たり、数字の変化に気づいたりすることが、数字そのものへの興味につながることもあります。

そして、少しずつ時計の見方が分かるようになり、「時間が分かった」という実感につながっていくことも、子どもにとってひとつの経験になります。

今回の取り組みでは、時間を意識する姿の現れ方は一人ひとり異なりました。

だからこそ、「時計を読めるようにする」ことだけをゴールにするのではなく、日々の生活のなかで時間に気づき、興味を持てる環境をつくることも大切だと考えられます。

「時間を教える」から、「時間が伝わる方法」を考えるへ

約1か月の取り組みを通して見えてきたのは、子どもたちにとっての「時間」の捉え方はひとつではない、ということでした。

残り時間を見ながら動き方を変える子もいれば、アラームを聞いて活動の終わりに気づく子もいます。「お片付けの時間」と友だちに知らせる姿もありました。

一方で、タイマーが気になってしまう子や、普段の時計で十分に時間を理解できる子もいます。

時間を「数字」「色」「音」などさまざまな形で伝えてみることで、子どもがどのように時間を受け取っているのか、大人が改めて見つめるきっかけにもなったのではないでしょうか。

時間を知る。

時間を意識する。

そして、自分なりに次の行動を考えてみる。

「トキを育むプロジェクト」では、時計やタイマーを単に時間を知らせるための道具としてではなく、子どもたちが時間と少しずつ関わっていくためのきっかけとして捉えています。

今回の町田すみれ幼稚園様で見られたさまざまな姿からも、子ども一人ひとりに合った「時間の伝え方」を考えていくことの大切さが見えてきました。

【取材協力:学校法人 町田すみれ学園】

https://machida-sumire.jp/

町田市小山町にある「町田すみれ幼稚園」は、3,500㎡の豊かな自然環境と安全な平屋建ての園舎が特徴です。広いグランドでのびのび過ごしながら、温かい保育のもとで人間としての基本となる心と体を育みます。