1. TOP
  2. コラム
  3. 【導入レポート】「自分で動ける子」にも、時計やタイマーは必要?|学習塾くりーふ

【導入レポート】「自分で動ける子」にも、時計やタイマーは必要?|学習塾くりーふ

Column

記事公開日 :  2026/10/27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【導入レポート】「自分で動ける子」にも、時計やタイマーは必要?|学習塾くりーふ

子どもが自分から時計を見たり、時間を意識して行動したりするようになることは、時間教育における一つの目標です。では、すでに時計を理解し、自分で行動できる子どもたちにとって、時計やタイマーはどのような役割を持つのでしょうか。

今回「トキを育むプロジェクト」にご協力いただいたのは、幼児教育や学習指導に取り組む「学習塾くりーふ」様です。年長児を対象に約2か月間、デジタルタイマーや知育掛け時計などを活用していただきました。

そこで聞かれたのは、これまでの施設とは少し異なる、時間との向き合い方でした。

自分で行動できる子どもたち。それでも時計は必要?

学習塾くりーふ様では、すでに時計の読み方をある程度理解している子どもが多く、先生が声をかけなくても自分から行動する姿が見られるそうです。今回のアンケートでも、施設の方から次のような回答がありました。

「既にある程度は理解できている子が多い。もともと自発的な動きをしているため声掛けせずとも行動に移っている」

時計やタイマーを導入したことで、子どもたちが新たに自発的な行動を始めた、というわけではありません。

しかし、その回答には続きがありました。

「それでも時計やタイマーは何らかの目安にはなっているので必要だと感じている」

この言葉が、今回の取り組みで特に印象的でした。時計やタイマーは、時間を意識することが苦手な子どもをサポートするだけのものではありません。すでに自分で行動できる子どもにとっても、時間を確認するための目安として役立つのではないでしょうか。

30分テストで、教室の後ろまで時間を届ける

その具体的な活用場面の一つが、30分テストです。学習塾くりーふ様では、以前から小型のキッチンタイマーを使って時間を計っていました。

今回導入したデジタルタイマー「ベンガ君 BIG」については、

「後ろの席の子にも表示画面が見れるようになったので助かっている」

という声をいただきました。

これまでの小さなタイマーでは見えにくかった時間が、教室の後ろの席からも確認できるようになったのです。テストに取り組む際、残り時間を確認できることは、自分のペースで学習を進めるための手がかりになります。

今回、タイマーによって子どもたちの時間配分が変化したという報告はありませんが、教室のどこに座っていても時間を確認できる環境が整ったことは、一つの成果といえそうです。

子どもに何度も時間を知らせるのではなく、必要なときに自分で時間を確認できるようにしておく。そんな環境づくりも、自分で行動できる子どもたちを支える方法の一つだと考えられます。

30分テストでデジタルタイマー「ベンガ君 BIG」を使っている様子

時計を「読む」ことから「使う」ことへ

知育掛け時計「よ~める」についても、興味深い回答がありました。

学習塾くりーふ様では、年長児でもすでに「何時何分」を読める子どもがいる一方、時計の読み方をまだ十分に理解していない子どももいました。そうした子どもについては、「よ~める」を使い、4~5回で時計を読めるようになったそうです。

一方で、施設の方からは、このような意見もありました。

「現実的にはこの時計が必要な時期は半年程度かと思う」

時計の読み方を学ぶための教具は、子どもが理解を深めるにつれて、その役割を終えていくこともあるのかもしれません。しかし、時計を読めるようになったからといって、時間を意識する必要がなくなるわけではありません。時刻を読むことができるようになった、その先にも、テストや日々の学習など、時間と関わる場面は続いていきます。

時計を「読めるようになる」ことと、時計を「自分の活動に役立てる」こと。

この二つを分けて考えると、子どもの成長に合わせて、時計やタイマーに求められる役割も変わっていくことが見えてきます。

知育掛け時計「よ~める」で時計の読み方を学ぶ様子

学びの内容によって変わる、時間の道具の役割

今回のアンケートでは、今後の時間計測アイテムについてもご意見をいただきました。

施設の方が挙げたのは、使う場面を特定した、より専門的な時間計測器具です。

学習塾くりーふ様では、ディベートなどの活動も行われています。こうした場面では、参加者それぞれに決められた持ち時間を計測できる、将棋時計のような専用の器具があると便利なのではないか、という声がありました。

30分テストでは、教室のどこからでも見やすいタイマー。

時計の読み方を学ぶときには、時刻を理解しやすい知育掛け時計。

そして、発表やディベートなどの活動では、それぞれの時間を計りやすい専用の道具。

このように、学習の目的や活動内容によって、時間を計る道具に求められる役割は異なります。

今回、ディベート用の専用器具を実際に使用したわけではありませんが、施設側のご意見からは、子どもたちの学びに合わせた時間の道具への期待がうかがえました。

自分で動ける子どもを、時間の目安が支える

今回の学習塾くりーふ様での取り組みは、時計やタイマーの役割を改めて考える機会になりました。これまで「トキを育むプロジェクト」では、時計を意識することで、子どもが自分から行動するようになったという声をいただいてきました。

一方、今回の教室では、もともと自発的に行動できる子どもが多く、時計やタイマーは、その行動を支える目安として必要だと感じられていました。

時計を読めるようになること。

時間を意識して行動できるようになること。

そして、学びの場面に合わせて時間を活用していくこと。

子どもの成長や活動の内容によって、時間との関わり方は少しずつ変わっていきます。

時計やタイマーは、子どもを時間に合わせて動かすためだけのものではなく、子ども自身が考え、行動することを支える道具でもある。学習塾くりーふ様での取り組みから、そんな時間の役割について考えるヒントをいただきました。

「トキを育むプロジェクト」では、これからも子どもたちの成長や学びに寄り添いながら、それぞれの場面に合った時間との向き合い方を探していきます。

【取材協力:学習塾くりーふ】

https://culeaf.com/

練馬区の幼児教育&学習塾。年長〜小学生の算数力・国語力・発信力を伸ばし、手をあげて発表できる子に育てます。1分間スピーチ、ディベート、作文など自己発信するオリジナルプログラムも充実